タイポグラフィ

タイポグラフィとは、意味を現実化させる行為。
ー中略ー
たとえば、「わたし」という文字とそれが意味するものとの距離は、
タイポグラフィによって近づけられたり遠ざけられたりする。

「わ・た・し」と表記したりかすれさせたり書体を変えたりと、
さまざまな方法でズレが演出される。

ズレがあることから出発するべきだろう。・・・

この文章は引用ですが、このことを一人でも多くの人が感じて
くれたなら素晴らしいことだと思います。でもこれはタイポグラフィ
だけに限らず、話しことばにもつながる大切なことだとぼくは
考えています。

タイポグラフィとは何かということを常に考え、丁寧にかたちを
つくっていきたい。そして、その場所から何かが動いていくよう
にもおもいます。

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場所

「風が、身体内部の場所において、音声化の状態を獲得する。
そしてそれが喉に入って、息あるいは響きになる」

これはバルトリハリからの引用ですが、この場所を自分自身の
身体で感じることはぼくにとってたいへん重要なことだと
考えています。

ぼく自身、明確になっていないことも多くありますが、先人の
知恵に学べば学ぶほど、この場所への興味はこれからも強く
なっていくように感じています。

 

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造形

自分のなかにある場所を見るとき、新たな見方ができないか、
立ち位置を変えて見たときの造形をそれぞれもつことができない
ものか、常に考えるようにしています。

ことばで伝えることが難しい場所などは、2つ以上の造形を
もつことができると自分自身の立ち位置も明確になり、
視界にあるものをより把握できることで、その景色も見晴らし
がよくなり、ことばのつながりもよくなってくるでしょうか。

簡単にできることではないですが、もし二元論では生まれて
こない造形をもつことができれば、アイポイントである形体と
しての点から点に移動する自分自身を観察でき、その動きも
体感できるのではないかと考えています。

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関係性

長い間、新たな手法を生み出すために、ことばとかたちの
関係性を見つめてきました。最近は皆さまのおかげで、僅か
ですがその関係性が見えるようになってきたと感じています。
ほんとうに心から感謝しております。

話しことばの音や文字のかたち、自分の中にある場所や時間や
空間などわからないことばかりですが、複雑だからこそ
可能性が詰まっていると感じています。

そこには見えるものもあれば見えないものもあり、見えない
ものが重要であることも理解できるようになりました。

自分のからだで起っていることは疑問におもうことばかりです。
これからも探究心をもって、新たな見方で一つひとつ明確にし、
美しいかたちを創っていきたいと考えています。

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収集

ぼく自身まだまだ語彙が足らないと感じているのですが、
自分がもっているイメージをかたちにするために、引用文を
収集することはとても大切だと考えています。これはスーザン・
ソンタグの「写真論」を読んだ時に感じたことでした。

この収集した引用文によって、自分にとって目に見えない場所に
あってぼやけていたものに輪郭が見えてきます。

それらを美しいかたちにするためには、それぞれのかたちを
つなげることが必要がなり、つながったものには安心感を
感じられることが重要になります。

けれども、目に見えない場所から引用文によってかたちに
なったものは、直接にはつながりにくいようにぼくは感じていて、
それぞれのかたちをつなぐためにはあいだが必要になってきます。

 

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ことばとデザイン

ぼくは長い間、ことばのことを考えてきました。
自身の深い場所にあることばをしっかり見つめて、さわってきたつもりです。

その場所には断片が収集され、分類されないまま放置されているものや、
自身の中で解体されたものが集まっている場所でもありますが、
そこには大きな可能性が詰まっているのです。

けれども、ぼくがさわってきたその感覚をことばだけで伝えることが
困難に感じています。ことばをつないで表現できたとしても、
その感覚は一部の人たちにしか伝わらないようにも思います。

ぼくがその場所で感じたことやさわった感覚を一番伝えたいのは、
これからことばを覚えていく子供たちでしょうか。

空間や場所をかたちにするのは大変なことですが、その表現は美しい
ものでなければなりません。美しいかたちを創るためにも、
ことばだけでなくデザインとも真摯に向き合っていきたいと思っています。

 

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