方向性

目に見えるものと目に見えないものとの関係については、自分が
どう表現していけばいいのか以前から関心がありました。

モードの体系第二章の「方向性」には『目に見えるものと目に見えない
ものとの等値関係を設定することによって、衣類と世界という関係
あるいは衣類とモードという関係は、あるただ一種の用法、つまり
ある特別な読み取りかたによってのみ捉えられるものとなる。』
と書かれています。

衣類と世界(あるいはモード)との関係に対する読み取りかたを
陳述の読み取りかたと完全に一緒にしてしまうことはできず、
ことばによる陳述そのものは第二の段階〔度〕においてはじめて
世界またはモードと衣類との等値関係を読み取る役に立つそうです。

等値価値の設定も陳述の第二の段階いうこともぼく自身まだ明確には
なっておりませんが、ソシュールの用語体系に合わせて記号作用部
(衣類)、記号意味部(世界やモード)ふたつの辞項の相関関係を
考えることは興味深くおもっています。

そして、記号体系を成立させる基礎は、ひとつの記号作用部と
ひとつの記号意味部との関連ではなく、肝心なのは記号の拡がりで
あること、始めはまず深さに向かう分析は必要なことだけれど、
記号の存在はその根からではなく、周囲から与えられるものである。

記号体系を成立させるために、ぼく自身深さと拡がりの方向の
設定ができるように、もっと違いを明確にするためにしっかりと
考えていきます。

「モードの体系」は難しくてまだよく理解できておらず、まとまり
のない文章になってしまったかもしれませんが、おもったことを
書きました。

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バランス

話し言葉はピアノと似ていると感じることがあります。
身体の中にある鍵盤を鳴らして音を出すとき、その部分から
少し意識をズラすことを考えるようになりました。

その音を見過ぎずにノイズのようなものを聞いていた方が、
(感じていた方が)現実には聞こえない部分を響かせること
ができて、言葉と身体の関係をバランス良く感じられるように
思うことがあります。

無意識であるはずのものが意識されるようになると、逆に
ノイズのようなものを意識的に感じていた方がバランスを
取りやすく、少し俯瞰できるようになるのでしょうか。

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未来のことば

一度、ブルーノ・ムナーリ展に行ったことがあります。
作品のタイトルははっきりと覚えていないのですが、
「未来のことば」のようなタイトルの作品がありました。

そのことばはかたちで描かれていて、背景の色、それらのかたちも
少し暗い印象をもつ色合いでした。正円、正方形、正三角形など
は一切なく、左右、上下対照的なかたちも一つも使われて
いなかったように思います。

インターネットで探してみましたが見つけることができず、
一度しか見ていないので今見たら違う印象をもつかもしれませんが、
未来のことばがこう表現されるのはおもしろいなと共感しました。

この作品のムナーリ本人の意図はわかりませんが、ぼく個人の
感想はとても前向きなことばの見方であると思いました。

読むという行為で損なわれてしまった意味、音、機能および
可能性も感じられるように思いましたし、現代のことばを現代人が
かたちで表現したらこうなることもあるのかなとも思います。

ことばの背景を広げ、創造につなげていくためには有効である
ように思いました。

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