虹彩とレンズ

「細胞の社会」を読んでいると、自分自身から美しいかたち
を生み出すために細胞から学ぶことも多いと感じます。
その中で虹彩とレンズの細胞について気付いたことを書きます。

イモリの眼のレンズを取り除くと、虹彩の上辺に食細胞が
集まり、虹彩の細胞の中にある黒色の色素を食べます。

しばらくすると、食細胞の方は黒くなっていきますが、
もともと黒かった虹彩の細胞の方は、だんだん無色になって、
その特徴を失い、「脱分化」することになります。

色素を失った細胞は身軽になり、さかんに分裂を始め、
どんどん数が増えていきます。分裂は無限には続きませんが、
やがて「分化」が起こり性格が表れます。

ところが、虹彩の細胞のような姿になるのではなく、
レンズになるのです。それはもとのレンズとの違いのない
立派なものです。

レンズの細胞は透明なことが特徴的な性格ですし、
そのほかにも、レンズにはクリスタリンと名付けられる、
きわめて特徴的なタンパク質が含まれているのですが、
再生してできたレンズにも、もとと全く同じクリスタリン
をもっているそうです。

虹彩の細胞がレンズになるまでの過程を知ると、自分の
場合は何かのかたちになるまでの途中の過程がぼやけて
いることが多いと判断できます。(同じことが起きている
ということではありません。)

ぼく自身、考えていることを記述するとき、見ている
範囲が広くなると軸のようなものがぶれてしまうと感じる
ことがあります。うまくたどり着いたとしても感性に寄り
過ぎています。もっと細部に視線を向けなければなりません。

たいへんむずかしいことですが、自分が辿る道筋を
もっと明確にし自分自身を観察できるようになれば、
ノイズもより体感できるようになり、管理できることも増え、
新たな手法を生み出すことができると感じています。

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